診療内容

診療内容のご案内

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泌尿器とは排泄及び生殖といった重要な役割を持つ臓器です。
しかしながら下半身に関する受診科ということで受診をためらう方もいらっしゃるかと思います。
「泌尿器科ってなんだか恥ずかしいな」
「泌尿器科って男性だけの科じゃないの?」
「この症状は泌尿器科でいいのかな?」
こんな気持ちになる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ちょっとした身体の変化が、実は重い病気の前兆である場合もあります。また逆に、長い間誰にも言えずに悩んでいた症状が、治療によって驚くほどに改善することもあります。気になる事があったらまずはお気軽に泌尿器科医の診察を受けてみてください。
当院では専門医資格を持った医師が、患者様のプライバシーに配慮し、一人一人の病状に応じて検査などをすすめさせて頂きます。
※初診の方は通常尿検査を行いますので、受診直前の排尿は避けて下さい。

主な診療内容

前立腺肥大症

前立腺は膀胱の下にあり、なかを尿道が通っています。その前立腺が加齢とともに肥大化することにより、尿道や膀胱が圧迫され、さまざまな排尿障害がでてくる病気が前立腺肥大症です。
前立腺肥大症の患者数は増え続けており、現在では50歳以上の男性の2割以上がかかっているといわれています。おしっこが出にくい、残尿感がる、排尿に勢いがなく時間がかかる、寝ている間に何回もおしっこで起きるなど軽い症状の方でもお早めにご相談ください。

尿失禁(尿漏れ)治療

尿失禁の原因には過活動膀胱による切迫性尿失禁と骨盤底筋の衰えによる腹圧性尿失禁があります。なかには過活動膀胱による切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁の両方の症状がみられる方もいます。

  • 過活動膀胱
    過活動膀胱による切迫性尿失禁は、急に我慢できないような尿意が起こる、トイレが近い、急にトイレに行きたくなり我慢ができずに尿が漏れてしまうことがあるなどの症状があります。原因としては脳と膀胱を結ぶ神経のトラブルで起こる神経性のものと、それ以外の加齢や出産などが原因で起こる非神経性のものがあります。
  • 腹圧性尿失禁
    腹圧がかかったときに尿が漏れてしまう病気です。
    女性の身体は、おなかに強い力がかかったとき、「骨盤底筋」という筋肉が膀胱と尿道を支えることで、尿道が締まり尿が漏れるのを防いでいます。 腹圧性尿失禁(尿漏れ)は、この骨盤底筋が弱まったりことによって、尿道をうまく締められなくなり尿漏れを起こす病気です。
    骨盤底筋が弱くなる原因の最も大きなものは出産です。難産で骨盤底筋やその周りへの負担が長時間続いた場合や、多産で骨盤底筋の損傷の修復が間に合わないような場合は特にその危険性が高まります。また、加齢や血液中の女性ホルモン濃度の低下、肥満などが骨盤底筋の傷みの原因となります。くしゃみや咳をした時など、お腹に少し力を入れたときに尿が漏れてしまう、女性の方には多い悩みです。
    お薬などの治療で改善することがありますので、お悩みの方はご相談ください。

膀胱炎

尿をためる臓器である膀胱に炎症が起きる病気です。
働く女性や更年期の女性に多いのが特徴で大半は細菌による感染が原因です。トイレを我慢したり、冷えやストレスを溜めることで悪化することがあります。放っておくと、痛みや血尿、さらには、高熱の原因となる腎盂腎炎を引き起こす可能性があります。一度発症すると、何回も繰り返すこともあり、かかった人は再発しないように、経験のない方でも予防をしっかりとしておくことが大切です。
トイレに行く回数が増えたり、排尿時に痛みを感じる、残尿感がある、尿に血が混ざる場合などはお早めに受診してください。

尿路結石

腎盂・腎杯で形成された結石が腎盂や腎杯内にある場合には無症状、あるいは軽い鈍痛程度です。しかし結石が尿管に下降し尿の通過障害を起こした場合、血尿や七転八倒するほどの激しい痛みを引き起こすのが尿路結石の典型的な症状です。激しい腰背部痛・側腹部痛・下腹部痛、人によっては吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
症状が出たらすぐに受診してください。再発しやすい病気でもあるので、早期発見のためにも定期的に受診されることをおすすめします。

性感染症

淋病、クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、梅毒、HIV(エイズ)、ケジラミ症などの治療診断を行います。
下記の症状に該当する場合は感染が疑われますので、検診をおすすめします。また、性感染症のなかには感染していても症状があらわれないものもありますので、パートナーが.性感染症の診断を受けた場合や、感染の可能性を心配される方にもご希望に応じて検診を行っております。
女性の性感染症の場合は泌尿器科ではなく婦人科での治療をおすすめします。

  • 淋病
    淋菌の感染によるおこる病気です。

    《男性の症状》
    尿道から黄色い分泌物が出て、排尿時に痛みが起こります。感染して数日で症状がでることもあれば、数週間経ってから症状が出ることもあります。尿道炎にかかり、放置すると精巣上体炎などを起こします。

    《女性の症状》
    おりものが多くなることもありますが、ほとんどの場合が無症状です。子宮頸管炎をおこし、放置すると卵管炎、腹膜炎、肝周囲炎などを起こします。

  • クラミジア感染症
    クラミジアトラコマティスという病原体により感染します。男性女性ともに放置すると不妊の原因になると言われています。また、クラミジア感染症は、性器のみではなく咽頭へも感染することが知られています。

    《男性の症状》
    感染して1~3週間すると排尿時に痛みがあったり、尿道にかゆみが起こりますが、人によっては無症状な場合もあります。放置すると尿道炎や前立腺炎、副睾丸炎(精巣上体炎)に発展し、男性不妊の原因ともなります。

    《女性の症状》
    白っぽいおりものが出たり、性交時に痛みを感じるようになります。ただ女性の場合は症状が軽く、自覚症状が出ないことも多くあります。そのため気づかないうちに子宮や卵管にまで感染が広がってしまい、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎へと発展し、子宮外妊娠や不妊症の原因となります。

  • 尖圭コンジローマ
    HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染して、陰部及び肛門部にイボができる疾患です。潜伏期間は、短くて3週間から、長ければ8か月とされてます。イボ以外の自覚症状はないため、多くの場合イボが増えてから違和感を覚えることで、やっと感染に気付きます。初期症状から激しいかゆみを伴うこともないため、発見が遅れがちな性病の一つです。

    《男性の症状》
    主に陰茎を中心としてイボが発生します。症状を放置すると、陰茎の先端を覆うようにイボが発生してしまい、排尿や射精が困難になってしまう恐れもあります。
    《女性の症状》
    主に陰部を中心としてイボがあらわれます。また、イボが膣の周辺だけではなく、膣の内部にまで発生することもあります。膣の内部にあらわれるイボは、外側からは見えないため、症状を確認するのがより困難です。自覚症状が乏しいので、少しでも性器に異変を感じたらすぐに受診しましょう。

  • 性器ヘルペス
    ヘルペスウイルスに接触感染すると性器や肛門の周辺に水ぶくれができる病気です。ヘルペスウイルスは、初感染後に免疫ができても、体力の低下や外傷などの機会があれば再発を繰り返します。ヘルペスウイルスが一度体内に入り込むと、神経細胞に棲みついて潜伏してしまい、何らかの刺激を受けるとウイルスが再び暴れ出し、皮膚や粘膜に出てきて再発します。

    《男性の症状》
    2~10日間くらいの潜伏期間の後、男性器を中心に症状があらわれます。初めは表面にヒリヒリ感やむずかゆさなどを感じ、徐々に1ミリから2ミリくらいのかゆみを伴った赤いブツブツや水ぶくれができます。5日くらいで水泡がやぶれ、皮膚がただれたような状態になります。1週間後くらいには痛みが最も強くなり、38度以上の熱が出ることもあります。発熱中は太もものリンパ節に腫れや痛みがあらわれます。

    《女性の症状》
    外陰部に水ぶくれや潰瘍ができ、強い痛みにより排尿すら困難になったり、発熱を伴ったりすることがあります。同時に太もものリンパ節に腫れや痛みがあらわれます。まれに、ウイルスが髄膜にまで達して髄膜炎を起こすことがあり、その場合激しい頭痛に悩まされることもあります。

  • 梅毒
    梅毒トレポネーマという細菌によって発生する感染症です。もっとも多い感染経路は性行為で、梅毒トレポネーマが皮膚や粘膜の小さな傷口から侵入することで感染します。梅毒に感染した病変部分があると、HIV(エイズウイルス)などにも感染しやすくなります。梅毒に感染した場合は、HIV検査もあわせて受けることをおすすめいたします。また、妊婦が感染していると、胎児に母子感染することもあります。

    《症状》
    男女ともに同じ症状が現れます。感染してから経過した期間によって第1期〜第4期に分類でき、それぞれの時期で症状が出る部位・症状の内容が違ってきます。

    【第1期】(感染から3週間~3ヶ月後)
    感染した部位(性器、肛門、口、手指など)の皮膚や粘膜に、米粒から大豆くらいの大きさの赤くて固いしこりができます。しこりはすぐに消えますが、表面の皮膚が破れてただれたような状態になることもあります。また、太もものつけ根のリンパ節が腫れることもありますが、痛みはなく、治療をしなくてもしばらくすると消えます。

    【第2期】(感染から3ヶ月から3年後)
    病原菌が血液に入り、全身に広がることにより、全身のリンパ節の腫れ・関節痛・発熱・倦怠感、脱毛などの症状が現れます。また、体の中心線にあたる部分を中心にピンク色の円形のあざが顔や手足にできたり、小豆からえんどう豆くらいの大きさの赤茶色の盛り上がったブツブツができることもあります。これらの症状は治療をしなくてもやがて自然に消え、その後しばらくは無症状が続きます。

    【第3期】(感染から3年以上経過)
    皮下組織に結節性梅毒疹やゴム腫などといわれる大きめのしこりができます。

    【第4期】(末期症状)
    心臓、血管、神経、目などに重い障害が出ます。

  • HIV(エイズウイルス・ヒト免疫不全ウイルス)
    HIVが体内に住み着いていることを感染と言います。この状態ではまだエイズ(後天性免疫不全症候群)とは言いません。HIVに感染し、治療をせずにいると、免疫力がだんだん弱くなり、数年~10年経過すると、健康な人であれば何ともない菌やウイルスによってさえ様々な病気がおこります。その病気がエイズ指標疾患とされる病気にあてはまると、「エイズを発症した」と診断されます。HIV感染では発症するまでは自覚症状がないことが多いため、この期間にも他の人に感染させてしまい、HIVを広めてしまう原因でもあります。発症前にHIV感染を発見することが大切です。
    HIVの詳細に関しましてはこちらをご覧ください。
    http://www.hivkensa.com/whatis/
  • ケジラミ症
    陰毛が直接接触することにより、シラミの一種であるケジラミが感染します。とても激しいかゆみが生じます。性的接触による感染がほとんどですが、接触の多い母子間、また寝具やタオルなどを介して間接的に感染することもあります。

    《症状》
    男女ともに同じ症状が現れます。感染後1~2ヶ月後くらいに感染部位(主に陰毛)に激しいかゆみを生じます。放置しても治ることはないので、早めに受診してください。

前立腺がん

前立腺に発生する男性だけのがんで、加齢とともにその発症率は上昇します。一般的には無症状で検診などで見つかる場合が多いです。前立腺肥大症の検査で見つかる場合もあります。
症状がでるとしたら、前立腺肥大症とよく似ています。尿の出が悪い、切れが悪い、残尿感などです。進行すると血尿や骨転移に伴う腰痛などの症状が出てきます。
検診でPSA(前立腺特異抗原)の数値が高い言われた場合などはすぐに受診してください。

膀胱がん

尿を溜めて排出する臓器である膀胱にできる悪性腫瘍が膀胱がんです。
症状として最も多いのは血尿です。痛みが伴わないなど、おしっこに血が混じる症状以外は自覚がない無症状のことが多いため、おしっこの色に異常を感じた場合は早めに受診してください。血尿は一般の方にもわかりやすい症状であることもあり、早期で発見されることが多いがんです。

ED治療

男性の勃起障害の治療を行います。
心因性であるものがほとんどですが、中には糖尿病による血管閉塞や神経障害により勃起に必要な神経や血管に実際に障害がある場合もあります。また男性更年期障害の一症状としてEDがでることも多くあります。

現在では効果的な薬剤があるため、薬物治療が中心になります。

当院ではシアリス、バイアグラ、レビトラの3種類のED治療薬を扱っております。当院ではシアリスを積極的に使用しています。シアリスの利点は作用時間が長時間に及ぶ、食事の影響を受けない、更に血管のダメージを回復させ、ED自体を治すことの可能性が期待できるというところです。しかしながら薬によって効果には個人差がありますので、従来からのバイアグラとレビトラも、患者様のご希望や症状をお聞きし、ご相談しながら処方させて頂いております。

男性不妊治療

特に避妊しているわけでもないのに2年以上お子さんができない場合は男性不妊の可能性があります。男性不妊の原因は、そのほとんどが精子に関する問題だといわれています。精子に関わる問題の多くが、元気な精子をつくりだすことができない「造精機能障害」です。造精機能障害は先天的なものもありますが、現代では過度のストレスなどの心因的なものが影響とされるものも増加してきています。その他の男性不妊の原因としては、おたふく風邪による精巣炎、慢性前立腺炎、ED(勃起不全)、前立腺肥大、前立腺がんなども考えられます。
当院では精液検査、血液検査によるホルモン検査などを行っております。気になるようであれば、医師の診察をうけることをおすすめします。

日帰り手術

男性のお悩みである包茎や、パイプカットの日帰り手術も行っております。

  • 包茎治療
    包茎は「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎」の3種類に大きく分けられます。場合によっては治療に保険が適応し、日帰りで手術が出来ますので、まずは、以下をご覧になり、自分がどの包茎のタイプかを知っておいて下さい。

    • 仮性包茎
      最も多いのが、仮性包茎です。勃起時、または用手的に包皮を剥けるもので、通常は治療の必要はありません。
    • 真性包茎
      包皮口が非常に狭く、亀頭の一部しか露出できないものをいいます。→早めの手術が必要です(保険が適応します)。
    • カントン包茎
      普段は亀頭を露出することはできますが、勃起時に露出しようとすると、痛みを伴い、亀頭が締め付けられるような違和感がします。→早めの手術が必要です(保険が適応します)。

小児泌尿器科

  • 夜尿症
    夜尿症とはおねしょのことです。小さいお子さんなら当たり前のことですが、小学校入学後も続く場合は心配される親御さんも多くなってきます。近年のデータによると、時々おねしょをしてしまうお子さんは小学校低学年で約10%、高学年でも5%となっており、なかには成人後も続くケースもあります。年齢が上がるにつれ本人の悩みは深刻となり、ストレスにもつながります。
    夜尿症は「多尿型」と「膀胱型」の二つに大きく分けられます。「多尿型」は夜間の容量が多い場合、「膀胱型」は膀胱が小さい場合です。そしてまれにそのどちらにも当てはまらない身体的な異常や病気による場合もあります。当院では問診や尿検査などから、夜尿症の診断を行います。夜尿症の治療の基本は第一に生活習慣の改善です。生活習慣の改善で効果が不十分な場合は、お薬による治療へと進みます。お薬による治療の効果はすぐには現れませんので、学校の宿泊行事の参加などに不安を覚える場合は、早めの受診をおすすめします。